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「探してみよう!やつしろの宝もの」展の見どころ

カテゴリ:歴史と文化の散歩道 更新日:2017年7月25日  更新者:八代市立博物館

ワクワクする展覧会です

 ただいま、八代市立博物館未来の森ミュージアムでは、夏季特別展覧会「探してみよう!やつしろの宝もの~指定文化財大集合~」を開催中です。八代にある239件の国・県・市指定文化財のなかから、えりすぐりの50件を一堂に展示しています。
 手前味噌ですが、「八代にあるものだけで、これだけ見ごたえのある作品が揃うなんてスゴイ~!!」という内容です。出品作品のすべてが指定文化財なんてじつはなかなか珍しい企画です。
 ほとんどの方が見たことがないものばかりだと思います。八代にこんなものが残されていたことをはじめて知るかたも多いと思います。しかし、これらは八代の先人たちが、災害や社会の変化に翻弄されながらも懸命に守り伝えてきた八代の歴史そのものなのです。

 鎌倉時代の刀工雲生作の刀(国指定重要文化財)、日中禅林史上貴重な平石如砥墨跡(国指定重要文化財)、全国で2つしかないうちの1つ宮本武蔵書状(熊本県指定重要文化財)など、全国的な注目を集める作品もあります。また、鎌倉時代の八千把地区の土地開発状況が記録された小早川家文書(熊本県指定重要文化財)や釈迦院の神像(熊本県指定重要文化財)など、八代の鎌倉時代を伝える貴重な作品もあります。前回(約400年前)、八代が見舞われた大地震で八代城を再建し、現在の八代中心地の基礎を築いた加藤正方画像(八代市指定文化財)や、細川三斎が見て妙見宮への崇敬を篤くした妙見宮神宝の四寅剣(八代市指定文化財)など、八代の今につながる作品もあります。

 指定文化財の根拠法である「文化財保護法」には「文化財はわが国の歴史、文化等の正しい理解のため欠くことのできないものであり、且つ、将来の文化の向上発展の基礎をなすものである」と示されています。八代に残る文化財を見ることが、将来の八代の発展を考える上でお役に立つのではないかなぁと思っています。驚きや発見の多いワクワクする展覧会です。子供たちと一緒にぜひご来場ください。

国指定重要文化財「刀 無銘 伝雲生」 鎌倉時代 (財団法人松井文庫所蔵) 国指定重要文化財「刀 無銘 伝雲生」 鎌倉時代 (財団法人松井文庫所蔵)
国指定重要文化財「平石如砥墨跡」など、八代城主松井家に伝わる名宝の数々 (財団法人松井文庫所蔵) 国指定重要文化財「平石如砥墨跡」など、八代城主松井家に伝わる名宝の数々 (財団法人松井文庫所蔵)
八代初公開 熊本県指定重要文化財「小早川家文書」 (個人蔵) 八代初公開 熊本県指定重要文化財「小早川家文書」 (個人蔵)
八代市指定文化財「加藤正方画像」 400年前の地震の復興にあたった功労者 (浄信寺蔵) 八代市指定文化財「加藤正方画像」 400年前の地震の復興にあたった功労者 (浄信寺蔵)
八代市指定文化財「妙見宮の神宝 四寅剣」(展示は複製) 寅年寅月寅日寅時に作った刀で強力な魔よけパワーを持つとされる (実物は八代神社蔵) 八代市指定文化財「妙見宮の神宝 四寅剣」(展示は複製) 寅年寅月寅日寅時に作った刀で強力な魔よけパワーを持つとされる (実物は八代神社蔵)
八代市指定文化財「八代城間取図」 写真は今の市役所部分(八代城二の丸) (本館蔵) 八代市指定文化財「八代城間取図」 写真は今の市役所部分(八代城二の丸) (本館蔵)

 会場内を回って答えを見つける「宝ものを探そうワークシート」に挑戦していただいた方にはもれなく「宝もの缶バッチ」を差し上げています。子供たちが楽しそうにとりくんでいます。大人の方も挑戦してください。

松浜軒の肥後花菖蒲 2017年

カテゴリ:歴史と文化の散歩道 更新日:2017年5月31日  更新者:松浜軒

 今年も、松浜軒が一年で最も美しい季節を迎えました。一面の新緑の中に、色とりどりの肥後花菖蒲が瑞々しく咲いています。ほかにも、睡蓮や半夏生、河骨、野薊などの花々を楽しむことができます。水面にはアメンボ、水上には、数種類のトンボが飛び交い、いつまでも、いつまで居続けたい居心地のよさは格別です。
 庭では、6月1日までやつしろ茶和の会がお抹茶を点ててくださいます。八代の魅力を知ってほしいというボランティアガイドの皆さんも常駐して庭の説明をしてくださいます。
 展示室に飾ってあるのは、なんと千利休の書状。ホンモノです。茶の湯を愛した松井家に伝わるお茶道具もたくさん展示されています。

 「ここは、まるで天国だなぁ」と思って、「あ、まだ行ったことないか」とひとりごちつつ、「天国がこんなところだったらいいなぁ」と思ったりして、なんともいえない、しあわせな気持ちになっているのです。たくさんの方々が、大事に大事に守ってきた場所だからこそのパワーでしょうか。また、行きたいと思っています。

ご利用案内はこちら
http://www.city.yatsushiro.lg.jp/kiji0035542/index.html

お庭からお屋敷を眺める お庭からお屋敷を眺める
色とりどりの肥後花菖蒲 色とりどりの肥後花菖蒲
おなじみの角度 おなじみの角度
肥後花菖蒲の群生 肥後花菖蒲の群生
奥の八橋の池もきれい 奥の八橋の池もきれい
木漏れ日の新緑もきれい 木漏れ日の新緑もきれい

本物の宝をさがそう

カテゴリ:歴史と文化の散歩道 更新日:2016年7月29日  更新者:八代市学芸員

本物の宝をさがそう

妖怪絵巻 解説シート 妖怪絵巻 解説シート

世界的にポケモンGOがブームとなっています。博物館や松浜軒、八代城跡周辺にも、何匹かいるようですよ。
でも、ゲームはゲーム。大事な人生の時間を費やすのは、ほどほどにしたほうがよい、と私は思います。それより、今なら、博物館で展示中の、めったに見れない江戸時代のお宝や、松浜軒で展示中の、江戸時代の人々が夢中になった「妖怪絵巻」を見たほうが、心と頭の栄養になるんじゃないかな?

博物館夏季特別展「行ってみよう!江戸時代」 http://www.city.yatsushiro.lg.jp/kiji0035514/index.html
博物館松井文庫の展示  http://www.city.yatsushiro.lg.jp/kiji0035732/index.html
博物館常設展示 http://www.city.yatsushiro.lg.jp/kiji0035363/index.html
松浜軒の展示 http://www.city.yatsushiro.lg.jp/kiji0035365/index.html

都会に比べて、すぐれた美術作品や舞台や映画や歴史的作品やコンサートや刺激的でかっこいいカルチャーに触れることのできるチャンスが絶対的に少ない八代。 でも、博物館や松浜軒には、全国に誇ることのできる八代の歴史と文化がたくさん展示されています。中には、人生に影響を受けるほどの作品との出会いや、昔の人々の作ったものをみてはじめて気づくこと、八代のたどってきた歴史、いろいろな宝に出会えると思います。自分だけの、本当の宝を見つけてほしいな、と思います。

じつは、江戸時代やそれ以外にも、妖怪ブームは定期的に起っていて、どうも、そういう時代は社会が不安定な気分におおわれていることが多いそうです。と考えると、今の世界的なポケモンブームも、世界的に不安感を抱えている人が多いのかな?とも思えます。ゲームをしている間だけ、不安な現実から逃避できるとすれば、博物館も、現実逃避できる最たる場所。
江戸時代や、もっと大昔のことを知ったり、いろんな時代の人々の考え方に出会ったり、妖怪の世界にまぎれこんだり・・・。

楽しい夏休みをお過ごしください。

忘れられない風景に

カテゴリ:歴史と文化の散歩道 更新日:2016年5月30日  更新者:松浜軒

松浜軒で出会ってください。

松浜軒 松浜軒

 今年は、熊本にとって忘れられない年になりました。こんなときではありましたが、松浜軒の花菖蒲はひときわ大きく美しい花を咲かせてくれました。訪れていただいた多くの皆様に感謝するとともに、少しでも慰みになれば、と願っております。
 さて、こんな思い出をお聞きしました。
 車椅子のおじいさまが、低い位置から雨に揺れる花を見て、紫の帯のようだといい、若いとき、飲み屋のおねえさんに紫の帯を買わされてふてぇ目にあったとニヤッと笑われたと。
 
 このお話にたいへん感銘を受けました。松浜軒の園内は車椅子の方には、けっして利用しやすい場所ではありません。しかも、雨でぬかるんでもいたことでしょう。にもかかわらず、楽しくお過ごしいただいたおじいさまの強さ。ご家族の方にとってもステキな思い出の場所として記憶していただいたことでしょう。
 松浜軒を訪れてくださる多くの方が、それぞれステキな思い出をこの場所でつむいでくださっていると思います。

 「親子そろって」、「夫婦そろって」、「家族そろって、あのとき見た、花菖蒲、きれいだったね。」

 今年の花の美しさは、ずっと語り草になると思います。皆様の大切な思い出の場所に、松浜軒がなりますように。

【問合せ】 松浜軒 TEL(0965)33-0171
【所在地】 八代市北の丸町3-15
【開園時間】 午前9時〜午後5時(入園は午後4時30分まで)...
【閉園日】 月曜日(祝日の場合は翌日) ※5月30日(月)、6月6日(月)、13日(月)は開園
【観覧料】 一般500円(30人以上の団体1人につき450円)、小中学生 250円( 〃 1人につき225円)

5月17日から市博物館が再開しました。

カテゴリ:歴史と文化の散歩道 更新日:2016年5月19日  更新者:八代市立博物館

福田太華筆 梅椿に孔雀図 天保14年(1843) 福田太華筆 梅椿に孔雀図 天保14年(1843)

 「熊本地震」の発生により、八代市立博物館では作品保護と来館者の方々の安全を確保するため、予定していた「円山応挙展」を中止させていただきました。誠に残念な決断でしたが、皆様よりご理解と温かいお励ましの声を数多くいただき、有難うございました。さて、館内の安全確認と収蔵品の安全を確保したうえで、全館の展示を再構築して、5月17日より、再開館いたしました。

 応挙の中止に伴い、空いた展示室には、当館が誇る近世絵画の名品をズラリ。常設展示室には久しぶりに八代染韋も展示しました。いずれも熊本や八代にゆかりの作品ばかりです。地元のかくれた名作を見直す機会にしていただければ幸いです。
 
八代市立博物館未来の森ミュージアム
熊本県八代市西松江城町12-35 
開館時間 9:00~17:00(ただし入館は16:30まで)
入 場 料 大人300円、高大生200円、中学生以下無料
休 館 日 毎週月曜日

【展示のご案内】
http://www.city.yatsushiro.lg.jp/kiji0035363/index.html

鳥類生写図 全10幅 鳥類生写図 全10幅
幻の工芸品 八代染韋(そめかわ) 幻の工芸品 八代染韋(そめかわ)
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