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八代城跡を実際に歩いて体感するコース

  • 八代エリア
八代城本丸跡 正面入り口

 現在、私たちが目にしている石垣は、八代城の本丸だったところで、元和元年(1622)に加藤家筆頭家老の加藤正方が築いたものです。
 かつて本丸を囲む内堀のまわりには、二の丸、三の丸、北の丸があり、その外側には出丸がありました。城の規模は南北に811メートル、東西に1,477メートルにわたりました。城下町には薩摩街道が通り、前川沿いには惣構えの石垣もありました。八代城は海陸の交通の要衝に立地する堅固な城であったことがわかります。
 「日本続100名城」にも選定され、全国的にも高く評価されている八代城の規模を、実際に歩いて体感してみてください。

八代市立博物館未来の森ミュージアムのホームページにて下記資料を公開しています。
八代城の説明ページ https://www.city.yatsushiro.kumamoto.jp/museum/event/per_ex1/02%20castle1.html
行ってみよう!八代城リーフレット https://www.city.yatsushiro.kumamoto.jp/museum/event/per_ex1/castle/pdf/2021yatsushirocastleleaflet.pdf

  • 所要時間:3時間
  • 交通手段:徒歩
八代城本丸跡を、本丸東側に建つ市役所本庁舎6階から見下ろした眺め
八代城本丸跡に建つ八代宮社殿。 明治3年の廃城後、八代城本丸跡には八代の人々の願いにより明治13年、懐良親王を祭神とする八代宮が創建された。
八代城本丸跡の高麗門付近の石。本丸跡の石垣には、石切場から石を切り出したときの「矢」の跡を見ることができる。
八代城本丸跡 北東エリアの石垣。唐人櫓跡へ上る石段がよく残っている。
八代城本丸跡 南西からの眺め 大天守・小天守の石垣の美しい並びを見ることができる。

1八代城本丸跡 (八代宮境内)

八代城を体感するには、まずはここから

 八代城は、元和5年(1619)の地震により、麦島城が崩壊したため、熊本城主加藤忠広(清正の子)が幕府の許可を得て、家老の加藤正方に命じ、同6~8年にかけて球磨川河口北側の松江村に築城した平城です。
 寛永9年(1632)改易となった加藤家の改易により熊本城主となった細川忠利の父忠興(三斎)が入城し、北の丸を居所として本丸に四男の立孝(立允)を居住させました。正保2年(1645)閏5月に立孝が、続いて12月に三斎が没したため、翌3年(1646)家老松井(長岡)興長が入城し、以後は代々松井氏が在城しました。落雷による焼失や明治維新後の取り壊しがあるも、本丸の石垣と内堀が残り、本丸跡に懐良親王をまつる八代宮が鎮座しています。 
 
 中世の古麓城、安土桃山時代の麦島城、江戸時代の松江城(現 八代城跡)と3つの時期に分かれる城が残り、2014年「八代城跡群(やつしろしろあとぐん)」として、古麓城跡・麦島城跡と併せて国の史跡に指定されました。2017年には、続日本100名城にも選定されています!

住所
熊本県八代市松江城町7-34
備考
本丸の詳しい解説はこちら(八代市立博物館未来の森ミュージアム ホームページ公開資料)
https://www.city.yatsushiro.kumamoto.jp/museum/event/per_ex1/castle/pdf/2021yatsushirocastlehonmaru.pdf

約5分

八代城の二の丸跡に建つ八代市役所本庁舎。二の丸には、江戸時代、学問所や武道場、役所があった。
八代城二の丸跡 南側の石垣が一部残っています。
八代城二の丸跡 南側の石垣の一部が残っています。
八代城二の丸の南側の石垣跡の石。○に十の刻印がある。
八代城二の丸の南側の石垣跡の石。数種類の刻印が見つかる。

2八代城二の丸跡 (八代市役所本庁舎~熊本総合病院駐車場エリア)

江戸時代からお役所があった場所!

 八代城本丸の東から南東に配置された二の丸には、町奉行が政務を行った会所や学問所(伝習堂)、武芸練習場(教衛場)、馬屋、作事所などがおかれました。現在や、八代市役所本庁舎や熊本総合病院駐車場になっています。
 病院駐車場南側には、石垣の一部が残っており、堀の跡が細い水路となって東西に残り、わずかにその名残をとどめています。

住所
熊本県八代市松江城町1-25
備考
二の丸の詳しい解説はこちら(八代市立博物館未来の森ミュージアム ホームページ公開資料)
https://www.city.yatsushiro.kumamoto.jp/museum/event/per_ex1/castle/pdf/2021yatsushirocastleninomaru.pdf

約5分

八代城本丸跡南側に建つ八代宮の大鳥居。八代城外から八代城三の丸に入る「大手門」がこのあたりに建っていた。
市武道館の裏に建つ石柱。八代城三の丸外側の石垣がここにあったことを示している。
市武道館の表に建つ石柱。八代城三の丸外側の石垣がここにあったことを示している。
市武道館の南側には、三の丸外側の堀跡が残り、東西にのびる水路がわずかにその名残をとどめている。
八代城三の丸の堀跡に残る刻印(画像の石は木づちの形)のある石。

3八代城三の丸跡 (市武道館から西側エリア)

三の丸外側の堀跡を探してみよう!

 三の丸は、城主松井家の重臣の屋敷や御用米を貯蔵する蔵(永御蔵)がおかれていました。今も三の丸の外側の堀跡を示す水路が残っています。三の丸にあった「永御蔵」の門と番所は、古麓町の春光寺に移築され、現存しています。

備考
三の丸の詳しい解説はこちら(八代市立博物館未来の森ミュージアム ホームページ公開資料)
https://www.city.yatsushiro.kumamoto.jp/museum/event/per_ex1/castle/pdf/2021yatsushirocastlesannomaru.pdf

約5分

澤井家住宅及び長屋門は八代城下に残る現存唯一の武家屋敷
武家屋敷(澤井家住宅及び長屋門)のある通り
武家屋敷(澤井家住宅及び長屋門)
武家屋敷(澤井家住宅及び長屋門)
武家屋敷(澤井家住宅及び長屋門)の説明板

4澤井家住宅及び長屋門

八代城下で現存唯一の武家屋敷

 このあたりは、八代城下の西の一角に位置し、西小路と呼ばれ、上級武士の屋敷が並んでいたところでした。澤井家住宅及び長屋門は、八代城下に現存する唯一の武家屋敷として市の有形文化財に指定されています。住宅の奥にある二階建て部分は慶応元年(1865)の建築です。門は長屋門と呼ばれる形式で、中で馬を飼っていました。
 澤井家は、室町時代から将軍足利家に仕え、その後、細川家に仕えるようになり、元和7年(1621)6月、細川三斎の六男岩千代が松井家2代興長の養子(3代寄之)となったとき、澤井正重が松井家に派遣されました。実は正重の叔父元重の娘さいが寄之の実母だったからです。以来、松井家とともに小倉、熊本、八代と移り住み、御用人や奉行などの要職を務めました。

約5分)

八代城本丸北側にあった北の丸跡に建つ松井神社の鳥居
八代城北の丸跡に建つ松井神社の社殿
八代城北の丸跡の茶庭跡
毎年2月頃に花を咲かせる臥龍梅。細川三斎の手植えと伝えられる。
八代城北の丸跡西側の石垣跡

5八代城北の丸跡 (松井神社境内)

細川三斎が晩年を過ごした場所

 八代城の北側に位置する北の丸は、はじめ加藤正方が母妙慶禅尼の隠居所を建て、加藤家改易後は、細川三斎がここに数寄屋と池を築き、庭園整備を進めたとされます。さらに、松井家がこれを継承し、全体に簡素ですっきりとした庭園になっています。
 名木「臥龍梅」は、三斎自ら植えたと伝えられます。松井神社は、松井家初代康之と二代興長を祭神として、明治14年(1881)に創建されました。
 戦国乱世を生き抜き、妙見祭を再興するなど、八代の歴史と文化に大きな影響を与えた細川三斎が晩年を過ごした地として、もっと知られるべき場所です。

住所
866-0865 熊本県八代市北の丸町2-25
備考
北の丸の詳しい解説はこちら(八代市立博物館未来の森ミュージアム ホームページ公開資料)
https://www.city.yatsushiro.kumamoto.jp/museum/event/per_ex1/castle/pdf/2021yatsushirocastlekitanomaru.pdf
八代城城郭模型 全景
八代城城郭模型 全景
八代城城郭模型 南側から
八代城城郭模型 東南から
八代城城郭模型 北東から

6八代城城郭模型 (八代市立博物館未来の森ミュージアム常設展示室)

200分の1で再現された精巧な八代城の模型は必見!

八代城城郭模型をごらんいただけるのは、令和6年6月30日(日)まで。
■令和6年7月1日~改修工事のため長期休館いたします。(再開館は令和8年4月以降を予定)
■「続日本100名城」の八代城スタンプは、令和6年7月1日から、おとなりの八代市民俗伝統芸能伝承館(愛称:お祭りでんでん館)にて押印できます。

住所
866-0863熊本県八代市西松江城町12-35
問合せ先
電話番号
0965-34-5555
定休日
月曜日(祝日の場合翌日)
令和6年7月1日より改修工事のため約2年間休館します。
利⽤料⾦
・観覧料
大 人310円(240円)
高大生200円(160円)
※5月5日・11月3日は無料公開

※(  )は20名以上の団体料金
※中学生以下の入館は無料です
※特別展開催時はその都度定めます
利⽤可能
時間
9:00~17:00 (入館は16:30まで)
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